ともぞうブログ

30代会社員のほのぼのブログ

【東京都東大和市】戦災建造物 旧日立航空機株式会社変電所

東京都立東大和南公園内に

戦時中の銃創を残したままの建物があります。

 

「西の原爆ドーム、東の変電所」と言われている

旧日立航空機株式会社変電所です。

 

旧日立航空機 変電所

公園内にあるので

誰でも観に行けますが、

水曜日と日曜日だけ

内部が公開されています。

 

さらに

10時45分と14時00分からは

職員による解説を受けることができます。

 

入場料等すべて無料です。

 

 

僕が行ったのは日曜日の10時45分の部。

 

最初に10分程度の映像を観て、

その後に施設内の資料を見てまわりながら

職員の方が解説してくれます。

大きくまとめると、

・変電所のことについて

・空襲のことについて

・空襲の痕跡について

丁寧に教えてくれます。

 

 

東大和南公園周辺には昔、

航空機のエンジンを生産する軍需工場があり、

工場へ電気を送る変電所として

昭和13年(1938年)に建てられ、

空襲の痕跡を残したまま

平成5年(1993年)まで操業していたそうです。

 

現在は東大和市指定文化財として

大切に保存されています。

 

解説は45分間の予定でしたが

話に聞き入っていると

いつの間にか1時間以上経っていました。

 

解説員の方は話が上手です。

 

特に印象に残った話は

20秒以内に入れる場所に

防空壕を作るよう

国から指示があり、

工場の近くに防空壕を作ったところ、

工場が標的となった空襲で

防空壕が破壊されて多くの方が

生き埋めになり亡くなったそうです。

 

なんで国がこのような指示をしたかというと、

「すぐに逃げられるように」と命を守るためではなく、

空襲警報が解除されたら

「すぐに仕事をさせるため」の指示だったといいます。

 

当時の国の人に対する扱い方が

よくわかるエピソードで悲しすぎます。

 

 

僕が小さい頃は

祖父や祖母から戦争の話や

戦後の厳しい生活の話を聞く機会がありましたが、

 

今は戦争についての話って

身近で聞くことはできなくなりました。

 

ウクライナ情勢についてのニュースは

連日流れて入るものの、

その悲惨さというのは

映像の中でしか知ることができません。

 

 

この変電所を通して

戦争の悲惨さや恐怖、

当時の人々の感情など

いろいろ知りながら想像して

戦争を考えるいい機会になりました。

 

玉川上水駅」から徒歩5分と近いので

ぜひ「見て・聞いて・想像して」きてみてください!

 

 

 

旧日立航空機株式会社変電所

【公開日】水曜日・日曜日(年末年始を除く)

【公開時間】10時30分〜16時00分

【入場料】無料

西武拝島線多摩モノレール玉川上水」駅から徒歩5分

都立東大和南公園内

 

www.city.higashiyamato.lg.jp